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公益財団法人JAC環境動物保護財団 2024年度助成事業

公益財団法人JAC環境動物保護財団

オホーツク地方におけるタンチョウの繁殖状況の把握と越冬地分散候補地としてのポテンシャルの検討 その3

越冬期の2024年12月から2025年3月にかけて、オホーツク地方に位置する町で越冬状況調査を行いました。調査ですが、タンチョウが利用する可能性のある場所に自動撮影カメラを設置し、さらに自家用車で巡回して個体を捜索しました。また、ドローン(UAV:Unmanned aerial vehicle)を使用して河川にいるタンチョウを探すこともしました。

自動撮影カメラに1羽が写る

自動撮影カメラがとらえた個体 1羽が写る(2025年1月下旬)

自動撮影カメラに9羽が写る

自動撮影カメラがとらえた個体 9羽が写る(2025年3月上旬)

自家用車で巡回時に発見した成鳥番いと推測される2羽

自家用車で巡回時に発見した2羽 成鳥番いと推測される(2025年2月下旬)

自家用車で巡回時に発見した家族2羽

自家用車で巡回時に発見した3羽 幼鳥1羽連れの家族(2025年2月下旬)

ドローンで撮影した成鳥4羽

ドローンで捜索時に発見した4羽 成鳥4羽(2025年2月下旬)

単年度の調査結果ですが、この町で少なくとも10羽以上が越冬していることが明らかとなりました。今後も同様の調査を継続することで、オホーツク地方における越冬個体群の成立について実現性を検討することが可能となりそうです。なお、今回実施した助成事業の結果について、日本鳥学会2025年度大会で発表予定です。

「オホーツク地方におけるタンチョウの繁殖状況の把握と越冬地分散候補地としてのポテンシャルの検討 その1」はこちら

「オホーツク地方におけるタンチョウの繁殖状況の把握と越冬地分散候補地としてのポテンシャルの検討 その2」はこちら

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